「ダイエットしたいけどお酒がやめられない!」
「お酒ってカロリーが高いから太るのでは・・・」
お酒はダイエットにマイナスのイメージがある人が多いのではないでしょうか?
しかし、付き合いの多い人やお酒が好きな人は、ダイエットのためだからとお酒を止めるのは至難の業でしょう。
無理に止めようとするとストレスになってしまい、ダイエットが続かなくなってしまった、なんてことにもなりかねません。
ダイエットを成功させるためには、長期間続けることが最も大切です。
そのためにも、お酒がダイエットにどのような影響があるのかを知って、お酒とうまく付き合うことが大切です。
今回は、お酒とダイエットの関係についてまとめてみました。
この記事の目次
お酒はダイエットにどのように影響するのか?
ダイエット中にお酒を飲むとどのようなことが起こるのか、まずは、基本的なことをおさえておきましょう。
- アルコールのカロリーが原因で太ることはないが、0カロリーではない(アルコールにもしっかりとカロリーはある)
- そのため、お酒を飲むとカロリー収支がプラスになりやすい
- カロリー収支がプラスになる(摂取カロリーが消費カロリーを上回る)と体脂肪が増える
というのが、お酒がダイエットに与える影響です。
アルコールのカロリーは、脂質や糖質より優先的に使われるため、お酒を飲めば飲むほど、摂取カロリーが増えて、消費しきれなかった脂質や糖質が体脂肪として蓄えられてしまうのです。
お酒に含まれるカロリーの量とは?
お酒と一言で言っても色々な種類のお酒があります。具体的にどれくらいカロリーがあるのでしょうか?
お酒に含まれるカロリー量(100ml当たり)
- 日本酒 ・・・・・ 104 kcal
- ビール ・・・・・ 40 kcal
- 発泡酒 ・・・・・ 45 kcal
- 焼酎 甲類 ・・・ 206 kcal
- 焼酎 乙類 ・・・ 146 kcal
- 赤ワイン ・・・・ 73 kcal
- 白ワイン ・・・・ 73 kcal
- ウィスキー ・・・ 237 kcal
- ブランデー ・・・ 237 kcal
- ジン ・・・・・ 280 kcal
これではイメージしにくいと思いますので、居酒屋さんで飲むときの1杯当たりに含まれるカロリー計算しなおしてみます。あくまでも目安として参考にしてみてください。
- 生ビール中400ml ・・・ 約160 kcal
- 日本酒1合 ・・・・・・ 約187 kcal
- グラスワイン ・・・・・ 約160 kcal
- 焼酎ロック ・・・・・・ 約130 kcal
- ウィスキーS・・・・・・ 約 71 kcal
- ブランデーS・・・・・・ 約 71 kcal
だいたいこんな感じになると思います。どのお酒も、結構カロリー含まれていますよね。
カクテルやチューハイは種類が多く、カロリーの量もさまざまなのですが、糖質がたくさん含まれていてジュースと同じくらいのカロリーがあると考えてください。
お酒のカロリーが結構高いことがわかりました。お酒を我慢したからと言ってダイエットに成功するとは限りません。
お酒を我慢しなくてはならないストレスの方がダイエットにとってマイナスになる場合もあります。
出来ることなら、お酒を飲みながらダイエットを成功させたいですよね。
ここからは、ダイエットしながらでも太りにくいお酒の飲み方についてご紹介します。
お酒のカロリーで太ることはない
「お酒は糖質とカロリーが高いから太る!」
と思っている人が多いようですが、お酒のカロリーは、「エンプティーカロリー」と言って、脂肪として蓄積されにくいカロリーです。
お酒を飲むと、身体が熱くなるのは、お酒が身体の中ですぐに熱に変わって発散されるためです。すぐに熱に変わるので脂肪として蓄えられにくいというワケです。
ただし、先ほどもご説明した通り、アルコールのカロリーが原因で太ることはないですが、お酒をたくさん飲むとその分摂取カロリーが増えて、カロリー収支がプラスになってしまいます。
アルコールは、身体の中で優先的に分解されるのですが、多量に飲むと分解が追い付かず、その際、一緒に食べた物、身体に残っていた食べ物の消化が後回しになってしまいます。
つまり、一緒に食べた物や身体に残っていたものが消費されずに脂肪として蓄えられてしまうので太ってしまうというワケです。
また、チューハイやカクテルなど甘いお酒には、砂糖がたっぷり入っています。このようなお酒を何杯も飲むと、当然糖質の摂り過ぎになってしまい、体脂肪として蓄えられる原因になるので注意が必要です。
ダイエット中のお酒との付き合い方
お酒を飲むときは、美味しい食事やおつまみが欲しくなりますよね。そして、ついつい食べ過ぎてしまう、なんてことも良くある話です。
ビールに唐揚げや餃子、〆にはラーメン、美味しいですよね。
このように、高カロリーの食事やおつまみをあてにお酒を飲むと、すぐにカロリー収支がプラスになってしまいます。
そして、飲んだ後の〆にラーメンなど炭水化物を食べてしまうと、さらに摂取カロリーが上がって”万事休す”です。炭水化物に含まれる糖質が、しっかりと体脂肪として蓄えられてしまいます。
そこで、ダイエット中のお酒の飲み方で注意することをまとめておきます。
おつまみは脂質の少ないものにする
お酒を飲むとカロリー収支がプラスになりやすくなります。そのうえ、脂肪分の多い食事やおつまみを食べると、どんどん体脂肪としてたまってしまいます。
お酒を飲むときは、なるべく脂肪分の少ない食事にすることで、体脂肪の蓄積を最小限に食い止めることができます。
炭水化物(糖質)の少ないお酒を選ぶ
ダイエット中にお酒を飲むなら、炭水化物の少ないお酒を選ぶことも大切です。炭水化物を摂り過ぎると、インシュリンの分泌が過剰になり、脂肪の分解が妨げられ、脂肪を溜め込みやすい身体になってしまいます。
参考 : 本当に痩せるの?低インシュリンダイエットの脂肪燃焼効果やレシピのまとめ
炭水化物の少ないお酒ランキング
主なお酒を炭水化物の少ない順にランキング形式でまとめておきます。
1位:焼酎 0 グラム 蒸留酒
1位:ウィスキー 0 グラム 蒸留酒
1位:ブランデー 0 グラム 蒸留酒
1位:ウォッカ 0 グラム 蒸留酒
2位:ジン 0.1 グラム 蒸留酒
2位:ラム 0.1 グラム 蒸留酒
3位:ワイン 1.5~4 グラム 醸造酒
4位:ビール 3.1~4.9 グラム 醸造酒
5位:日本酒 3.6~4.9 グラム 醸造酒
6位:紹興酒 5.1 グラム 醸造酒
7位:梅酒 20.7 グラム 混成酒
(100グラム当たり)
蒸留酒には炭水化物がほとんど含まれず、ダイエット向きのお酒と言えるでしょう。もし、何かで割るときも、炭酸水など糖質の含まれていないもの、あるいはほとんど含まれていないもので割るようにしましょう。
お酒だけでなく、食事の炭水化物を少なくすることも大切です。
低炭水化物・高タンパク質の食事を
痩せやすい身体になるためには筋肉が欠かせません。筋肉を維持するためにタンパク質をしっかりと摂るようにしましょう。
摂取カロリーを減らすためと言ってタンパク質の量を減らすのはNGです。
赤身のお肉や鶏のささ身、胸肉など、なるべく低脂肪のタンパク質がおすすめです。
カロリーの摂取量を抑えるなら、炭水化物や脂質を減らすようにしましょう。炭水化物は、野菜に含まれている分だけで十分です。
野菜やフルーツはしっかり食べる
野菜やフルーツに含まれる食物繊維には、タンパク質の消化吸収を助ける働きがあり、筋肉の維持に効果的です。
また、食物繊維には腸内環境を整えて、お通じを良くしてくれる作用もあるので、ダイエットには欠かせません。
野菜やフルーツからしっかりと食物繊維を摂るようにしましょう。
参考 : 果物の果糖は「太る」「太らない」真実はどっち!?フルーツのダイエット効果とは
途中でお茶や水を飲む
お酒は、体内で分解解毒されて水分と一緒に体外に排出されます。そのため、体内の水分量が不足すると分解解毒の能力が低下してしまいます。
アルコールの解毒能力を維持するためにも、お酒を飲んでいる途中に水分補給をする必要があるのです。
飲み過ぎないことが大切
やはり、ダイエットのためには、お酒の飲み過ぎは禁物です。何と言っても飲み過ぎないことが一番大切です。
身体の中でお酒の分解や解毒に時間がかかると、他の物の消化吸収が妨げられて体脂肪が溜まりやすくなり、太る原因になってしまいます。
また、お酒の量が増えると、ついつい食べ過ぎてしまう傾向があります。自分の適量を知って飲み過ぎないすることが大切です。
飲んで食べてしている間は楽しいものですが、次の朝、
「やってしまった~」
ということにならないようにくれぐれも適量を守って、飲み過ぎないように注意しましょう。
ダイエットを成功させるためにも、上手にお酒と付き合うことが大切です。